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チェサ  

あけましておめでとうございます。2010年(平成22年)になりました。年末年始は家族それぞれの過ごし方があると思いますが、今日は私の正月を紹介したいと思います。

 

儒教の国韓国では日本の法事にあたるチェサ(祭祀)と言う、先祖供養の行事があります。私達の様な在日韓国人でも例外ではなく、チェサを毎年決められた回数執り行っています。

 

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チェサは他界された日と同じに行い、深夜0時に始めるのが通常とされていますが、今ではなかなか親族が集まるのも難しく、命日に近い土日・祝日を選んでやっている家庭も多いようですね。実際我が家の本家は夕方の6時頃にやることが多く、段々とその趣旨や意味さえも省略されつつあります。

本来のチェサは3代前から行なうので、高祖父母、曽祖父母、祖父母のチェサをする場合は、年に6回、チェサがあることになります。それに加えて、韓国では「お正月(旧正月)」と「秋夕(旧盆)」も基本的にはチェサなので、多い家庭では1年の3分の2(年8回)は祭祀をしていることになります。

チェサに出される料理にも全て意味があるそうですが、正確な料理を作っている家庭はほとんどないと思われます。一般的には、鯛の丸一匹蒸し・キムチ・ご飯・牛肉のスープ・蒸した栗・シルトッ(シリット・お餅)・チヂミなとが代表的な料理です。

料理(準備)は女性が作り、出来た料理を運ぶ作業からは本来男性が行うものですが、今在日の家庭でやっている人はいないと思います。厳密に言うと女性はお供え物をしている部屋に入れないとの事。私的にはちょっと大昔の差別的な習慣が残っているのではないかと思いますが、我が家のチェサは男女一緒にお辞儀をし食事をします。当たり前と思われるかもしれませんが、韓国の親戚の家に遊びに行った時、おばさんと娘さんは食卓には着かず男性陣が食事を終えた後、台所で食べていました。「文化とは言えちょっとな~」と申し訳くご飯を食べた記憶があります。所変わればと言えども、ちょっと抵抗がありますね私的にも。

 

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